歓喜
2008-06-04 16:04
今から2500年位前に生きた人の言葉が残っています。

「歓喜」と言う題の仏典です。悪魔相応の中に収められたもの

です

 悪魔が問うた

「子あるものは子によりて喜び、牛飼うものは牛によりて喜ぶ

人の喜びはその依るところによる  依るところなきものは

よろこぶこと なからん」
 
 世尊は仰せられた

「子あるものは子によりてかなしみ 牛飼うものは牛によりて

悲しむ。人の悲しみはその依るところによる 依るところなき

者は悲しむことなからん」
                              

               南伝相応部経典 増谷文雄訳

「子」「牛」を「恋愛」「お金」「家族」に変えればあらゆることに対応する。どうだろうか。

喪失することの苦しさは、その愛の深さに応じる。

いろいろなものを失くした時、いつも思い起こすことにしてい

る言葉です。


「今の自分からこの失くしたものを引くと何が残るだろうか?」 

10代の頃失恋して、初めてこの問いをした時、自分には何も

残らなかった。彼女との時間が世界そのもので、すべてだった

からでしょうか。自分のちっぽけさに気づいたのもこのときで

した。恋愛を生きがいにすれば恋愛で慟哭が生じ、不安が生じ

心が壊れる。野に咲く花が一輪しか見えないのは、その人の業

です。前を向き生きることを求めれば、おのずと他の花々が見

えてきます。少し時間がかかりますが、立ち直ることはできる

ものです。
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